3000万署名を推進しようと1月30日、中京区で「憲法café─朱八ネット」が発足。同ネット顧問に就任した大河原壽貴弁護士が講演しました。

 「朱八ネット」の呼びかけ人には書家、和菓子店店主、保育園園長、病院院長ら6人が名前を連ね、京都民医連中央病院や新婦人朱八班など17団体が参加しています。

 特養ホーム都和のはなで開かれた発足集会には41人が参加。呼びかけ人を代表して、和菓子店店主の村端豊資さんがあいさつ。日本共産党、自由党からの連帯メッセージが紹介されました。

 講演で大河原氏は、「新防衛大綱で海上自衛隊に創設される『水陸機動団』は日本版の海兵隊でいわば殴り込み部隊。今年度には、米軍と同じ仕様のステルス戦闘機や無人偵察機、陸上型イージスなどを購入予定で、防衛予算は過去最大の5兆円を超えた」と批判しました。

 自民党憲法改正推進本部で議論されている緊急事態条項について「武力攻撃や大規模災害時に市民の権利制限や罰則を科すこともできる強大な権限を内閣総理大臣に与えるもので、独裁を許しかねない内容だ」と厳しく指摘。大規模災害時には、現場で救援に当たる地方自治体への権限の分散や予算措置こそ優先すべきだと強調。「各種世論調査でも安倍政権下での改憲には過半数が反対している。3000万署名を安倍首相にぶつけるつもりで達成に向け頑張ろう」と呼びかけました。

 参加者の交流では、すでに126人から署名を集めた林森一さんが発言。「町内9軒のうち、戦争で家族を無くした人が5人いる。みんな戦争はもう二度とごめんだと話しています。何としても安倍改憲を止めたい」と決意表明しました。

 28日(水)午後6時半から、「九条の会」世話人の伊藤千尋さんを迎えた講演会「9条を活かし安心して誇れる日本にする方法」を行います。無料。場所は、特別養護老人ホーム都和のはな3階ホール。問い合わせ☎075・821・4185(中右京健康友の会事務局)。

(写真=集会後、「アベ政治を許さない」プラカードを掲げてアピールする参加者

(「週刊京都民報」2月11日付より)