京に春の訪れを告げる都をどりが4月1日から24日まで、京都市左京区の京都造形芸術大学・京都芸術劇場春秋座で行われます。本番に先立ち、衣装合わせが2月22日、京都市東山区の祇園甲部歌舞練場で行われました。

 祇園甲部歌舞練場が耐震対策で今年も休場となっているため、昨年に続き、京都造形芸術大学が会場です。

 『続(つづきての)洛北名跡巡(めぐり)』と題して、春から初夏へと移ろう源光庵(第2景)、五山送り火(第3景)、秋の詩仙堂(第4景)、アンデルセンの『雪の女王』からヒントを得た氷の宮殿(第5景)、桜舞う哲学の道(第6景)と、洛北の京都の四季を楽しみます。

 同大学での開催が2度目となることもあって、同学が舞台演出などにも全面協力。第2景では源光庵の窓から見える景色の移ろいを同学キャラクターデザイン学科の教員陣が映像で表現。第5景では、氷の宮殿をはじめ、雪の女王が振るうタクトや髪飾りなどの小物を現代美術家ヤノベケンジ教授(美術工芸学科)がディレクターを務める学内工房と学生たちが制作しました。

 また、千住博・芸術学部教授が原画を手掛けた桟敷席の緞帳も制作されます。

 午後0時半、2時20分、4時10分。茶券付特等観覧券4600円(開演1時間10分~15分前にお茶席会場に)、壱等観覧券(2階補助席)3500円。問い合わせ☎075・541・3391。