2018府知事選/地域経済の発展にこそ未来 中小企業経営者が街頭宣伝、「三嶋亭」社長も訴え
京都府知事選挙(3月22日告示・4月8日投票)で、「つなぐ京都」の福山和人候補を応援する「中小企業経営者の会」は3月17日、京都駅前と烏丸御池で街頭演説会を行い、三嶋亭の5代目当主・三嶌太郎氏、(株)エコーの白坂有子代表取締役、染匠「あめや藤本」の藤本千賀子さん、スナック「おか」店主の久保田憲一さん、登記測量会社の田中敏博社長が訴えました。
アクセサリーパーツ販売と飲食業を営む白坂さんは、中小零細企業の経営支援、原発ゼロを目指す福山氏の政策への共感を述べ、政治や行政を変えることでできることはたくさんあると指摘。「政治は私たちの生活そのもの。働けなくなっても安心して病院で医療を受けられる京都、私たちのために税金を使う府政にしましょう」と語り掛けました。
三嶌さんは、地産地消で府内産の野菜や魚、肉を流通させることが安心安全の食につながると述べ「TPPに頼っては食料自給率はますます下がり、食の安全性も担保できなくなる。アメリカ主導の新自由主義経済でなく、地域経済の発展にこそ未来がある」と話しました。
着物姿で登場した藤本さんは、43年間着物つくりに関わってくる中で、丹後の白生地が最盛期の5%しか流通しておらず、職人が食べていけない現状を紹介。「行政が技術者育成をしないと、京都の着物文化が取り返しのつかないことになる」と福山さんへの期待を込めました。
久保田さんは、京都府の借金が一人当たり857万円で事業所の減少率も全国ワースト5に入ると告発。「予算の使い方が問題。北陸新幹線やリニアが本当に必要か。府民の生活を応援する知事が必要だ」と訴えました。
田中さんは、中小企業を支える振興条例制定の必要性を強調。「我々は微力だが、無力ではない。力を合わせて政治を変えよう」と呼び掛けました。