京商連婦人部協議会はこのほど、紙芝居「大好きな商売つぶされてたまるか！　消費税率10％中止させよう！」を作成し、安倍政権が19年10月に予定する消費税増税に反対する世論を広げようと小集会で活用しています。

　紙芝居は、税率引き上げと同時に導入される軽減税率（＝複合税率）の８％と10％の線引きが複雑な内容を説明するために、中京民商事務局員の山元歩美さんが、手描きで作った街頭宣伝用のパネルにヒントを得て、同婦人部が作ったものです。

　八百屋の都子さんと税制に詳しい民商太郎さんが、問答形式で、税率アップと複合税率、インボイス（適格請求書等保存、23年予定）方式について解説。Ａ４判、10枚にまとめています。

　導入が予定される複数税率は複雑で、山元さんが国税庁のＱ＆Ａ資料を参考に作ったイラストでは、みりん風調味料は８％に据え置き、本みりんは10％にアップ、同じ屋台でも、たこ焼き（持ち帰り）は８％で、ベンチのあるラーメン屋（外食）は10％になることを対比させ、好評でした。

　山科区では３月、大塚支部の班会で初披露。参加した人からは「わからへん」「ややこしい」との声が出ました。山科民商婦人部長で、クリーニング店を営む奥居澄代さんは、「軽減税率というても税率は下がりません。紙芝居で狙いを知らせていきたい」と話しています。

（写真＝紙芝居を紹介する奥居さん）

（「週刊京都民報」４月22日付より）

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