京丹後市の米軍レーダー基地2期工事をめぐり、敷地外が掘削されていた問題(13日付既報)で、日本共産党の倉林明子、井上哲士両参院議員は8日、国会内で防衛省に抗議し、事実関係を詳しく調査するよう申し入れました。穀田恵二衆院議員秘書も同席しました。

 倉林氏は、「境界を越えて基地を拡張することは、どういう事態にあたるのか」とただしましたが、同省担当者は「米軍に安全対策を求めていく」と述べるにとどまりました。これに対し井上氏は、「安全対策という次元の話じゃない。主権の問題だ」と強く抗議しました。

 また、経緯について、同省は「工事業者が誤って掘削した」と繰り返しました。井上氏は、「(発注は米軍で)業者の誤りですましてはいけない」と批判。倉林氏は「(現場は)民有地が隣接する場所、住民がどれだけ心配になるか。二度と繰り返してはいけない」と指摘しました。

 また、防衛省が「休日は原則、工事を実施しない」と説明してきたにも関わらず、4月21日の土曜日に工事が行われた問題について、倉林氏は「約束違反」と強調し、事実関係を調べるよう要求しました。

(写真=防衛省に抗議する〈右から〉倉林、井上両参院議員)

(「週刊京都民報」5月20日付より)