来年の参院選・統一地方選を前に、日本共産党京都府委員会は6月15日、志位和夫委員長を迎えた演説会を京都市左京区の「みやこめっせ」で開きました。井上さとし参院議員・比例予定候補、倉林明子参院議員・京都選挙区予定候補、穀田恵二衆院議員、府会・京都市会の予定候補者が勢ぞろい。会場は2600人の参加者でぎっしり埋まり、志位氏が両選挙での党の勝利・躍進を訴えると、大きな拍手と声援に包まれました。

 老舗のすき焼き専門店「三嶋亭」(中京区)の5代目当主、三嶌太郎さんは「食に関わる者として、安全な食糧や日本の農業を守りたい。その点で、日本共産党の政策に共感する。国民のための政治実現に頑張ってほしい」と訴え。アクセサリーパーツを販売する会社「エコー」(中京区)取締役の白坂有子さんは「知事選では『つなぐ京都』のメンバーとして、共産党とともに闘った。市民と同じ目線で頑張り、最も信頼できる政党だ」と述べ、ともに安倍政権を倒そうと呼びかけました。 

 府会・京都市会の予定候補者35人(発表分)が登壇。代表してやまね智史京都市議・予定候補が西脇郁子府議・予定候補がそれぞれ必勝の決意を述べました。

 4期目を目指す参院国対委員長の井上氏、2期目を目指す倉林氏が訴え。井上氏が「定数2の京都選挙区での倉林さんの再選とともに、比例候補7人の1人として必ず国会に駆け上がる」と力を込めると、参加者は大きな拍手で応えました。

「いよいよ戦後最悪の反動政権――安倍政権を倒す時がやってきました」。こう切り出した志位氏は、国会での野党共闘、改憲阻止のたたかい、米朝首脳会談など、激動の情勢の中での日本共産党が果たしている役割が鮮明になっていると述べました。

 その中で、志位氏は、森友・加計疑惑を追及した5月30日の党首討論について報告。公文書の改ざん・隠ぺい・廃棄、虚偽答弁という悪質な行為のすべてが、安倍首相を守るために行われたことが浮き彫りになったと強調。「一国の首相が国会の場で公然とウソをつくことを許したら、政策論争以前の問題として、この国の民主政治が成り立たなくなる。だからこの問題は徹底的にやります。首相が辞めるまでやる。私は宣言する」と訴えると歓声と拍手がわきおこりました。
 
 また、国会で、野党共闘が大きく前進していることを紹介。「働かせ方改革」法案から裁量労働制を政府に削除させ、森友・加計疑惑でも政府を追い詰めていることに触れ、「安倍政権を倒すため、野党が分担して政府を追及するなど、5野党の結束の力だ」と力説しました。併せて、市民と野党との共闘も大きく発展していると述べ、「9条改憲に反対、この点では野党は一致している。この結束が崩れないかぎり、安倍政権は改憲はできない。3000万署名を集めって切って安倍政権もろとも改憲を葬りさろう」と呼びかけました。

 米朝首脳会談について言及し、「長年にわたって厳しく敵対してきた米国と北朝鮮が初の首脳会談を行い、朝鮮半島の非核化と平和体制構築を進め、両国関係を敵対から友好へと転換させるために努力することで合意したことに、日本共産党として心から歓迎を述べたい」と表明しました。
 日本共産党が、対話による平和的解決を一貫して主張し、4月には「朝鮮半島の非核化と平和体制構築を一体的・段階的に進める」ことを関係国に要請してきたことを報告。「この方向は各国の努力とも一致し、情勢を前向きに進めてきた」と述べ、「南北首脳会談、米朝首脳会談で開始された平和のプロセスが成功するなら、世界史の一大転換になる。日本共産党はそのためにあらゆる努力を続ける」と訴えました。

 志位氏は、来年の参院選・統一地方選に向けた、活動の前面に参院比例代表の得票目標「850万票、15%以上」の実現をすえ、党躍進の流れをつくりだす重要性を強調しました。京都府党の比例目標、「30万票、25%以上」の実現で、自民党を打ち破って第1党となることついて、倉林の必勝の土台であり、統一地方選躍進の土台になると強調。「京都の闘いは自共対決、強く大きな日本共産党を」「倉林さんを必ず再選させよう」と訴えました。