あいさつする「敬老乗車証守ろう!連絡会」代表の長田豊さん(8日、京都市内)

 京都市の敬老乗車証制度改悪方針の撤回を求める市民団体「敬老乗車証守ろう!連絡会」は8日、「改悪ストップ!市民集会」を京都市内で開きました。参加者は、2013年の方針提案から5年間、改悪実施を阻んでいることに確信を持ち、制度の改悪中止・充実を目指して奮闘を呼びかける「集会決議文」を採択しました。

 代表の長田豊さんがあいさつ。事務局の宮内尚志さんが経過報告とともに行動提起し、来春の京都市議選に向けて各議員への要請行動や現在約4万人分の署名を来年1月末までに5万人分にまで広げ、改悪を必ず断念させようと呼びかけました。

 「市民の足を守る連絡会」の山口陽二さんが、市内の周辺部では交通不便・空白地域が数多くあり、敬老乗車証が使えない地域もあると述べ、交通格差を解消し、敬老乗車証がすべての地域で使えるなど市民の足を守る市政への転換が必要と訴えました。

 日本共産党の山本陽子市議は、岐阜市が地域公共交通条例を制定し、路線バスを補完するためのコミュニティバスを運行することで、まちづくりにも貢献していることを紹介。京都市でも全域で公共交通が充実するよう住民と力を合わせたいと述べました。