【亀岡市議選】命・暮らし優先の市政に 1月20日告示・27日投票
亀岡市議選(定数24)が1月20日告示、同27日投票で行われます。日本共産党は、現職の田中ゆたか(71)、三上きよし(56)、新人の荒木かつゆき(65)、長沢みつる(65)の4氏を擁立。「スタジアム建設など大型開発より、命と暮らし優先の市政を実現しよう」と奮闘しています。
亀岡市はJR亀岡駅北側でのスタジアム建設などの大型開発を推進。同市の負担は、土地取得だけでも34億円です。さらに、桂川の遊水地開発による浸水被害拡大の恐れや希少種・アユモドキの生息環境への影響、交通渋滞発生の懸念など問題は山積みです。
17年の3月議会に1万2543人分の署名を添えて提出されたスタジアム用地購入中止を求める請願は、共産党市議団のみが賛成しました。問題点を指摘し、一貫して反対してきた同市議団は、スタジアムについて市民参加で再検討するよう求めています。
市民の暮らしの願いは切実
同市は、多額の借金(17年度で約435億円)があるにも関わらず大型開発を進め、市民には負担を押し付けています。16年には、厳しい財政を理由に、敬老事業など71事業の補助金を合計約2億円カット。その後も、高齢者福祉や公共交通などで予算減額やサービス有料化を強行しています。
全員制の中学校給食を求める市民の願いにも背を向けています。同市は将来的な給食実施の明確な方針もなく、府内で最も遅れた状態です。昨年の12月議会では、早期実施を求める同議員団に対し、財政事情などを理由に「(実施を)視野にいれる」が「すぐ結論を言える状況でない」(教育長)などと述べるにとどまっています。
署名にも協力した30代のシングルマザーは、「スタジアムより、働く人、子どものためにお金を使ってほしい」と語ります。
子どもの医療費無料化は、ようやく今年10月から助成対象が中学校卒業まで拡充予定です。同議員団は38回にわたる本会議質問など、一貫して拡充を要求。また、繰り返し求めてきた全小中学校普通教室へのエアコン設置も19年度中に完了の見込みです。
4氏は公約に▽中学校給食の早期実現▽カットされた補助金復活▽国保・介護保険料引き下げ▽中小企業応援▽早期の災害復旧、防災対策強化▽公共交通の充実―などを掲げています。
■6000人の願い“不採択”に 全員制の中学校給食 12月議会に市民の請願、共産党だけが賛成
昨年の12月議会には、約6000人分の賛同署名を添えた全員制中学校給食実施を求める請願が提出されましたが、日本共産党以外の反対で不採択となりました。同市が19年度から全校で実施予定の選択制デリバリー弁当は、国の基準を満たさないため「昼食の提供」(教育長)にとどまります。同議員団は、弁当が1食400円と近隣市の給食より高額(南丹市園部町280円)なうえに、就学援助の対象にならないことなどを指摘。「署名に託された市民の思いを受け止め、〝給食〟の早期実施を」と訴えましたが、他会派は弁当の評価を踏まえた上での実施を主張しました。