JR亀岡駅前で宣伝する(左から)並河、長沢、倉林明子参院議員、田中、三上の各氏(1月14日)

 亀岡市議選(定数24)が20日告示されます(27日投票)。日本共産党の田中ゆたか(71)、並河あい子(70)、三上きよし(56)=以上、現職=、長沢みつる(65)=新人=の4候補は、「税金の使い方を変え、大型開発より、中学校給食実現など暮らし優先、命を守る市政を」と奮闘しています。

 同市議選には27人の立候補が見込まれ、3人はみだしの激しい選挙戦となりそうです。

 市議選の大きな争点の1つは、保護者らから強い要望が出されている全員制の中学校給食の実施です。同市は給食の明確な実施方針は無く、府内で最も遅れた水準となっています。

 昨年の12月議会には、市民が約6000人分の署名と早期実施を求める請願を提出。しかし、日本共産党市議団のみの賛成で否決され、市長与党は要求に背を向けました。

 同市と市長与党は、市民要求に背を向ける一方、スタジアムなど大型開発を推進してきました。さらに同市は、厳しい財政を理由に16年に71事業の補助金をカット。その後も暮らしに直結する事業の削減を行ってきました。中学校給食も設備投資など財政上のハードルを理由に実施を明言していません。

 共産党4氏は、スタジアム計画の「再検討」を呼びかけ、「税金の無駄づかいをやめ、暮らし第一の市政に」と訴えています。

 また、消費税10%増税、9条改憲に反対し、「国政でも、市政でも悪政にものを言い、市民と力を合わせて政治を変える」と訴えています。

 同党議員団は、住民の声を議会に届け、子どもの医療費無料化拡充や小中学校へのエアコン設置、コミュニティバスの路線延伸などを実現してきました。4候補は「現有4議席の確保で、引き続き住民の願いを実現していく」と奮闘しています。

 4候補は主な公約に▽中学校給食実施、学校・保育所統廃合ストップ▽国保料1世帯1万円引き下げ▽子どもの医療費無料化をさらに拡充▽▽早期の災害復旧、防災対策推進▽中小企業、農林業の支援▽公共交通網充実―などを掲げています。