暖冬といわれる京の冬ですが、菅原道真の誕生日も死去の日も同じ25日は北野天満宮の縁日です。天気にめぐまれた今年の初天神は1500軒の露天が並び参道を老若男女問わずたくさんの人々が、本殿に参拝しました。絵馬堂には受験生たちが希望する大学や高校名を書いて祈願した絵馬がびっしりと奉納され、長い行列をつくって節分用の海苔が無料で振舞われたり、書初め「天満書」の展示などにもたくさんの人が参観していました。
  なによりも、境内の梅が例年よりかなり早く今が見ごろとなっています。境内には約50種類以上の梅があるといわれていますが、今咲いている梅は道真1100年祭に中国から移植されためずらしい雲龍梅(写真)、蝋梅(黄色くてこじんまりした花、つんと花びらがとがったものの2種類で甘酸っぱい香りが1月上旬から漂う)や白梅、可憐な白い花の照水梅、寒紅梅などです。暖かい太陽がさして一日中にぎわう天神さんでした。(仲野良典)