「早急に中学校給食を実施して下さい」と署名を手渡す「めざす会」の保護者ら。中央は大河議員(14日、宇治市役所)

 “安全で温かくおいしいものを”

 宇治市の保護者や団体らでつくる「宇治市の中学校給食の実現をめざす会」は2月14日、「やると決めたら早く実施してほしい」と中学校給食の早急な実施を求める要望書を7279人分の署名と併せて、同市の山本正市長と岸本文子教育長宛に提出しました。

 同市教育委員会は17年1月、家庭からの持参弁当を基本とする中学校の昼食から、給食を実施する方針に変更。検討委員会も設置されているものの、具体的な見通しが示されないことを受け、同会は昨秋から、▽早急に実施▽宇治市の小学校給食の水準を維持して、安全で温かく、おいしい給食を実施―の2点を求める署名に取り組んできました。

 署名提出にあたっては、各校に調理室を持つ小学校(22校)の給食で、アレルギー対応や行事食の提供、食育実施が行われていることを評価。調理を請け負う民間事業者が決まらなかった17年、市直営校(6校)から調理員を派遣し、給食が提供されたことにもふれて、「コストだけに視点を向けず、子どもたちの健やかな成長を第一に考え」中学校給食実施方法を決定するよう求めました。

今秋に検討委員会まとめ

 懇談では、1日も早く実施をとの求めに対し、教育委員会の担当者は、「早期実施の思いは同じ」とし、秋をめどに検討委員会のまとめを出してもらう意向だと話しました。

 署名提出・懇談には、日本共産党の大河直幸宇治市議が同席しました。