派遣社員を直用・無期に KBS労組が成果「派遣形態なくなる第一歩に」
京都放送(KBS京都、京都市上京区)の労働者でつくる、民放労連京都放送労働組合は、直接雇用となった元派遣社員で組合員の次のステップとなる、無期雇用への制度を会社との間で実現しました。
4月18日の団体交渉で、会社が回答したものです。
同労組は、京都放送の構内で働く派遣社員が京都放送労組の組合員になった場合、派遣の契約期限を迎えた段階で、その組合員が派遣先の京都放送に「雇用継続」を希望すれば、直用化することで京都放送と合意(17年)。その上で、今回、有期の直用から契約更新を経て、無期雇用の申し出に応えることを制度として実現させました。
この制度が適用される組合員は、昨年4月と10月に直接雇用となった2人です。
同労組の古住公義副委員長は、「今回の無期雇用化の実現は、近い将来、KBS京都構内では派遣の形態での労働者がいなくなるという第一歩をしるしたといえます」と話しています。
改正労働者派遣法に、派遣社員の受け入れ上限を3年とするルールが盛り込まれ、3年期限での雇い止めが問題となっているなか、雇用の原則「直接雇用かつ無期雇用」の実行を会社に求めてきた労組の大きな成果です。