読んでみたくなる憲法への讃歌 長野たかしさん新作『それぞれの木は空へ』 活動50周年記念CDアルバム、記念ライブの熱演収録 5月3日発売
元「五つの赤い風船」のメンバーで、ミュージシャンの長野たかしさん=亀岡市=の音楽活動50周年を記念したCDアルバム「それぞれの木は空へ」が完成しました。
昨年11月の記念ライブの演奏を収めたもので、会場のシアターセブン(大阪市)を満席にした熱気が詰まった全14曲。長野さんのオリジナルCDの第3弾となり、5月3日に発売されます。「スタジオでの録音とは違ってライブ感覚が伝わるはず。ちょっとした演奏のハプニングも味として楽しんでもらえれば」
タイトルの楽曲「それぞれ―」は、サブタイトルを日本国憲法讃歌として生まれた1作です。「憲法を読んでみたくなるような歌を」と、憲法を擬人化し、歌詞に憲法の誕生や条文にうたわれた内容、願いを込めました。
不断の努力を強く意識
きっかけは、18年秋の臨時国会の所信表明演説。安倍晋三首相が、改憲を強硬に主張するのを聞いて、日本国憲法を読み直したと言う長野さん。憲法を解説した中高生向けの本も含めて学び、各国の英知を集めて理想を込めた先進的な内容にあらためて感動すると同時に、「民主主義は、一人ひとりが日々意識し、考え、作っていかなくてはいけない」というくだりが印象に残りました。「普段から不断の努力をせなあかん」と熱く語ります。
同じく昨年に作った「Fight to the last(ファイト・トゥー・ザ ラスト)」には、原発、安保法制、改憲など、一連の市民運動への激励とともに、長野さんの不屈の思いが込められています。
同CDには、フォークソングのヒット曲「受験生ブルース」の作詞者で、長野さんの50年来の友人である中川五郎氏がメッセージを寄せています。定価3000円(3日までの先行予約は2500円)。☎090・3996・8791(長野)。