呉羽真弓さん
演説会で訴える呉羽真弓さん

 4月の木津川市長選で、住民本位の市政をめざして現職と対決し、41%(11,639票)を得票した呉羽真弓さん(元同市議)が7月16日、同市の相楽会館で行われた日本共産党倉林明子演説会で応援弁士として登壇しました。訴えの要旨を紹介します。

 倉林明子さんの応援を決断してここに来ました。選挙の最終盤、あと一踏ん張りしてほしい、その思いを2点お伝えします。

 1点目は、倉林明子さんは国会に必要な方。必ず、押し出さなくてはいけないということです。国会での活動、論戦を見聞きして、「絶対にこの人を落としてはならない」と思ったことが2つあります。
 国保料を払えず保険証を取り上げられ亡くなった方の思いを受け止め、安倍首相に、高い保険料の引き下げを求めて追及。(要求した)国費の補助には至らなかったけれど、安倍首相に、国保制度の構造に問題があると認めさせました。
 もう1つ、消費税の問題です。消費税の分納制度の周知徹底を求めて、麻生財務大臣に、窓口で制度の内容を十分に伝えていなかったのは、われわれの落ち度だと認めさせた。すごいですよね。倉林さん一人で、この問題を伝え、答弁を引き出した。彼女が国会にいなくなっては、こういう答弁が引き出せなくなると思います。

 これができたのは、倉林さんの姿勢にあると思います。個人一人ひとりの尊厳を守り、命を大事にする、草の根の人の声をしっかり聞き、受け止め、これを訴えるスタンス。弱い立場の人の味方になるスタンスを持っているからこそできると思います。この人を国会になくしてはいけません。

 京都選挙区の候補者で、〝国民に主権はない〟と言われている方がおられます。こんな方を通してはならんという思いも併せてお伝えしたいと思います。

 2点目。私、選挙を(候補者として)5回、経験しました。その経験者として、「1票では変わらんやろ」という方にお伝えしたいんです。1票ずつの積み重ねでしか、当選も落選もないわけです。同じだけ持っている1票をさらに掘り起こしたいという思いです。

 4月の市長選結果を受けて、初めて選挙というものに関わった若いママが、「私たちのような若い世代が選挙に行かなかったから。呉羽さん、ごめんなさい」って、泣きじゃくりました。彼女たちに、そんな辛い思いを二度とさせたくありません。

 同時に、新聞を読まず、情報手段も乏しい若い世代に情報を発信し、訴える必要性も実感しています。
 20代、30代で自民党支持率が高い。今の政治に満足しているわけではないし、イデオロギーで賛成しているわけでもないと思います。おそらく、変わることへの不安、安定を求めるための無関心からではないかと思います。そんな世代に向けて、ひと踏ん張り(働きかけ)することをお願いしたいです。

 市民連合と野党共闘をしっかり進めてきた、(今後も)進める共産党を応援したい。もう一つ、倉林さんを応援に来た、山本太郎さんたちも若者が政治に目を向けるきっかけをつくる火付け役として頑張ってほしいです。

 無関心でいることは今を認めることにつながります。諦めてしまうことは、(安倍政権の)憲法「改正」への意欲を認めてしまうことにつながります。だから、選挙や政治の話をしたことのない人に、ゆるやかに、しなやかに、したたかに声をかけて、もう一歩、共に頑張っていきたい。その思いを伝えさせてもらいました。さぁ、市民のための、庶民のための政治へ、いっしょにもうひと頑張りしましょう。