【夏に楽しむ味・店】京都市中京区・キッチンにしまち「月いち食堂」/体が喜ぶ野菜のおかず みそ・麹・重ね煮 得意料理持ち寄り
料理教室が月1回だけ、食堂とマーケットに変わる「月いち食堂」。女性3人が、みそや麹(こうじ)、野菜の重ね煮と、それぞれの得意分野を持ち寄って作るランチセットが評判です。
タマネギとニンジンなどの野菜を少量の塩で煮る「重ね煮」を料理教室で教えているのは山崎雅子さん。ランチでは、重ね煮をベースに油揚げや豆、季節の野菜などと一緒に煮たり、調味料を変えることで、味とバリエーションを広げています。
みそ汁研究家を自認する、かじまゆこさんは、みそを使った料理やスイーツを提供。麹の魅力を探求している村上菜穂子さんは、麹を使った調味料や酒かすを混ぜ込んだおやつなどを作っています。
3人は、「豆料理クラブ」(上京区)が主宰する「小さな仕事塾」で知り合い、意気投合。昨年7月から、月1回の食堂に挑戦してきました。素材の良さを生かす、手間はかけない、レシピ公開、持ち帰りOKなど、家庭での手作り料理を応援する気持ちにあふれています。
「野菜たっぷりランチ」(25食)は880円。とうふとたまごオムレツ、塩麹ポテト、米粉じゃがいももち、ヒジキと昆布の酢の物、5種の豆のカレー、キャベツの麹ドレッシング、ごはんとみそ汁(月によってメニュー変更有り)。おかずの持ち帰りもOK。喫茶メニューでは、蒸しパン、白みそプリン、酒かす入りのサーターアンダーギー、チャイなどがあります。
マーケットコーナーでは、重ね煮パック、みそ、麹を使った調味料、甘酒などが並びます。
ランチを食べた人から、調理法を聞かれることも多く、月1回のランチだけでなく、蒸しパン講座やみそ作り体験、麹調味料を作って食べるランチ会、週1回の夷川高倉マーケットなどへ発展しています。
山崎さんは「お互いの相乗効果で枝葉が広がり、面白くなってきています。食べた人が笑顔になり、自分でも作りたいと思ってもらえたら何よりです」と話しています。
京都市中京区聚楽廻西町188─42。「月いち食堂」は毎月第1または第2金・土、午前11時~午後5時(変更有)。詳しくは「キッチンにしまち」ホームページ(http://kitchen-nishimachi.com/)で確認。☎075・366・8570。✉mail@kitchen-nishimachi.com