京都市議会2月定例会が20日開会しました。同日の開会本会議で、議員が市職員に不当な圧力をかける口利きなどを禁じる「京都市会議員政治倫理条例案」と「公正職務執行条例(仮称)の早期制定を求める決議」がそれぞれ全会一致で可決されました。
 同条例案は、自民、公明、民主・都みらいが提案。日本共産党京都市議団(山中渡団長、20人)は、▽辞職・失職で議員の職を離れた者にも疑惑の解明を求める▽公職選挙法、政治資金規正法等の政治活動にかんする諸規定の遵守▽現職議員は、市の補助金交付団体の役員(報酬をもらう)につかない▽京都市会議員政治倫理審査会の設置―などを盛り込んだ「京都市会議員政治倫理条例案」を提案しましたが、与党3会派に否決されました。日本共産党は3会派提案の条例案に賛成しました。
 井坂博文議員が提案説明に立ち、全国的に官製談合や贈収賄事件、政務調査費の不正利用問題などの不祥事が相次ぐ中で、「全国に先駆けて制定する条例にふさわしい内容にしてこそ市民の期待に応えることができる」とのべました。