京丹後市内の施設で練習する合唱団「たんごシワクチャーズ」

 日本共産党京丹後市議団の田中くにお(68)、平林ちえみ(67)、橋本まり子(61)、松本なおき(63)の4氏は、「立場の違いを超えて力を合わせる」共同の力で市政を動かすとともに、「国、府の悪政にきっぱり反対」してきました。

 共同の分野では、同市での文化芸術振興の基本理念を定めた「京丹後市文化芸術振興条例」(2019年)の制定に尽力。制定に向け、同議員団は文化団体関係者の要望を聞くとともに、他会派の市議にも働きかけました。

 松本議員は、16年12月定例会で、同市では多様な文化活動が行われており、その振興を求める要望があることを指摘し、条例制定を要求。しかし、三崎市長は「制定は考えていない」と背を向けました。

 松本議員の質問をきっかけに、制定のためには超党派で取り組む必要があると、松本議員を含む有志3議員による発起人委員会を結成。賛同を広げるもと18年11月から議員有志による条例制定のための検討会議を11回重ねました。同会議の中で、他自治体の条例研究や文化団体との意見交換などを行い、条例案を練り上げました。

 そして、19年3月定例会に条例案が議員提案で提出され、松本議員は共産党議員団を代表して名前を連ねました。条例は、全会一致で可決されました。

 同議員団は、条例制定を受け、必要な予算や人員をつける振興計画をつくるよう求めています。

 同市の合唱団「たんごシワクチャーズ」の指揮者、谷川正義さんは、「市内では合唱など文化芸術活動が盛んだが、支援策は首長や担当職員によって浮き沈みがあった。条例で確かな指針ができたので歓迎している。制定に力を発揮してくれた共産党議員団には、具体的な支援に向けても引き続き活躍を期待しています」と語ります。

 他にも同市議団は、同市が公民館などの公共施設の利用料・使用料の見直しを19年6月定例会に提案しましたが、反対する住民の声を議会に届け、否決に追い込みました。

 見直しは、これまで減免措置を受けて無料で使用していた団体からも使用料や光熱費を徴収するもので、小規模なコーラスグループなどからは「活動を続けられない」などと悲鳴が上がりました。同議員団は、関係者に要望を直接聞いて回りました。文化団体からは、市議会へ見直しに反対する要望書も提出されました。

 反対討論で橋本議員は「文化やスポーツ、社会活動などにブレーキがかかる。市のあたたかい支援こそ必要」と撤回を要求。傍聴につめかけた文化団体関係者らから拍手が起こりました。

 国の悪政をめぐっては、昨年10月1日からの消費税増税に対し、地域経済、市民生活に深刻な影響を及ぼすと反対を表明し、市議会でも増税賛成の市長に対して、きっぱりと反対するよう迫ってきました。

 昨年10月の増税を前に、市議会へ市民団体が提出した増税中止を求める陳情には共産党だけが賛成しました。