古典芸能の可能性―ジャズ、ダンス、クラシックと競演 笛・藤舎名生
古典芸能の新しい可能性をさぐる公演「伝統と再生」が24・25の両日、府民ホールアルティ(京都市上京区)で開かれ、笛の演奏者・藤舎名生が和洋の演奏家・舞踊家とのアンサンブルを披露しました。
24日は、能管の即興演奏で開幕。甥(おい)の藤舎推峰がヴァイオリンの梅原ひまり、チェロの河野文昭と息のあった合奏で披露。自らは笛を教授する先斗町の芸妓らの舞・唄・三味線に合わせて現代曲「笛をふく人」(武者小路実篤作詩、三世・萩江露章作曲)を篠笛、能管を持ち替えて演奏しました。また舞踊家・若柳吉蔵の舞と長男・中川秀亮(太鼓)に合わせて能楽囃子の一節を演奏しました。
25日には、ジャズピアニストの山下洋輔や三味線の今藤美佐緒・珠美とのセッションを行いました。