Sinkichi photo by Гүнсен Хр

 京都の老舗クラブ「CLUB METRO」(京都市左京区)の支援のためにアルバム「Save The Metro Compilations」制作を呼びかけた、DJ・プロデューサーのSinkichiにMETROやアルバム制作にかけた思いを聞きました。

―メトロとの出会いは
 1987年頃、METROのオーナー「山本ニック」さんが経営されていた木屋町のレゲエバー「RUB A DUB」の常連だったので、METROのことはオープン前後から知っていました。

―メトロが必要な理由は
 METROの良さは、何と言っても職業や社会的地位など階級に関係なく平等に楽しめる空間であることです。また、海外の有名無名を問わず優れたアーティストの表現が間近に体験でき、そのステージにローカルアーティストとして立つ事ができて、経験を積めることでもあります。地方都市では非常に貴重な場所だと思います。

―アルバム作成の動機、こだわったところは
 アルバムを制作しようと思ったのは、まず、このコロナ禍が過ぎ去った後にMETROが存続しているためには金銭的サポートが必要だからです。しかし、それだけではなく、METROが輩出してきたアーティストが、ハイクオリティな作品をMETROの名の下にまとまってリリースすることで、METROを拠点に成長してきた京都のクラブカルチャーの真価を国内外に伝えたかった、ということもあります。
 楽曲を提供いただいたアーティストのみなさんには100%ノーギャラで協力してもらい、収益すべてをMETROに渡すことに賛同していただけました。本当にありがたかったです。

『Save The Metro Compilations』Band campで販売しています。https://metrokyoto.bandcamp.com/album/save-the-metro-compilations