【自慢の一品】ふわふわクッキー 社会福祉法人葵友愛会「あおい苑」(京都市左京区)
お麩を使ってヘルシー
新型コロナウイルス感染防止対策でレストランや店舗を休業した上、物品を販売するイベントが中止となり、手作り商品の販売をメーンとする障害者が働く作業所が苦境に立たされています。「きょうされん」が運営するネットショッピングモールの「TOMO市」では、通所者の仕事づくりと売上、集客に貢献する「コロナ不況に負けるな! 作業所応援ショップ」(https://www.tomoichiba.jp/clp1pc15c163c2365o0of0v0.html)を立ち上げています。きょうされん京都支部に加盟する府内の作業所の応援企画として、自慢の商品を紹介します。
左京区岡崎の民家で、無認可共同作業所として出発して35年。精神や知的障がいを持つ20代から70代までの22人が通っています。
地域の集会所や生き生き活動センターで2カ月に一度開かれる「井戸端サロン」や毎月2カ所以上で行われるバザーでの一番人気はお麩を使った「ふわふわクッキー」。ヘルシーで口溶けの良さ、ほどよい甘さが子どもからお年寄りまで喜ばれています。
きっかけは支援者の一人である老舗の麩製造販売店からの一言からでした。低カロリーで体に良い材料を探していた時、「麩を使ったら」と提案があったもの。10年以上前からの人気商品です。
作り方にもこだわりがあります。お麩と小麦粉を同量、砂糖とマーガリンを混ぜますが、柔らかくて成形しにくいため、いったん冷凍してストック。解凍後、形を整えて切り、焼きます。味はプレーンのほか、レーズン、ピーナツ、ごまなど8種類。50㌘に小分けして袋詰めします。
このほか、ふんわりしっとりが人気のシフォンケーキ、一口サイズの「ころころクッキー」など焼き菓子が中心です。指導員の矢田尚毅さん(29)は「3月からイベント中止が続き、厳しい中、頑張るみんなの姿に励まされます。仲間たちのつくるヘルシーでおいしいクッキーを一度食べてほしい」と話しています。
クッキー、シフォンケーキは200円から。電話とファクスでの注文とあおい苑での受け取りが基本です。
【注文・問い合わせ】「あおい苑」☎075・771・3882、FAX075・761・2654。9時から17時、木・日・祝休み。