「産廃」「治水」「渋滞」開発計画見直しを 城陽市・東部丘陵地開発 「連絡会」が署名運動スタート
大型商業施設のアウトレットモール建設計画などが進んでいる城陽市の東部丘陵地の開発をめぐり、城陽市長に対し、治水問題や交通渋滞対策、産業廃棄物撤去などの点から開発の見直しを求める要望署名運動が7月30日、スタートしました。
署名を集めているのは、城陽市民らでつくる「城陽東部丘陵地開発問題連絡会」。同日は市内2カ所で署名を呼びかけました。
同開発をめぐっては、アウトレットモール進出を計画している三菱地所・サイモン(東京都)が7月20日に協定書を締結し、2024年開業をめざして、工事の申請を行う予定です。また、隊列トラック物流拠点、スマートインターチェンジや新名神道路周辺の道路開発などが計画されています。
同会はこの間シンポジウムを開き、現地調査などを実施。土砂流出防止の保安林や山砂利採取内の沈殿池を開発することにより、水害の危険性が高まることを指摘。また年間600~700万人が来るとされる商業施設周辺での交通渋滞への懸念、開発で埋められた産業廃棄物を撤去することなどを求めています。
同市の寺田駅前で宣伝した同会のメンバーらが、「豪雨被害が各地で相次いでいます。保安林を残し、治水対策を行うべき」「大規模な交通渋滞を引き起こす開発でいいのでしょうか」と署名を呼びかけると、市民が次々と署名に応じていきました。署名した高齢の女性は「城陽は何度も水害に遭ってきた地域。自然を壊して、水害を広げるようなことはやめてほしい」と話しました。