宇治市大久保地域で大型パチンコ店出店計画が持ち上がっている問題で、周辺住民有志が8月28日、パチンコ店出店計画に対する運動や大久保地域のまちづくりについて話し合おうと、西大久保集会所で懇談会を開催しました。

 同地域に住む武尾正信氏(くりくま保育園園長)と成清義之氏が呼び掛けたもの。日本共産党の大河直幸宇治市議も参加しました。

 成清氏が経過報告し、事業者が3月に近隣住民への説明会開催を予告したものの、コロナ禍で実現できず一部の住民にアンケートを実施したことや、7月に2カ所で住民説明会を行い、宇治市に結果報告したことなどを説明。

 住民説明会で、事業者が当初計画の駐車場を約1400台から約1100台に縮小したことや、小学校から100㍍以内で建設できないエリアにスーパーを検討していることなども説明しました。

 大河議員は、事業者が計画概要の周知を行ったもとで、次は詳細な事業計画=「事前協議書」を提出する段階にはいるとし、提出後3週間しか住民説明会開催要求や意見書提出ができないため、「事前に準備が必要」と強調しました。

 懇談会では、「地元スーパーが閉店したため、買い物ができる施設が欲しい」「まちが荒廃する」「午後11時まで照明がついていては耐えらない」「子どもの安全が確保できるのか」「前の府道は今でさえ許容量をオーバーしているのにこれ以上交通量は増やせない」などの意見が出されました。

 また今後の運動については、住民の要望をまとめていく必要性が議論されたほか、他のパチンコ店の調査、宇治市や松原興産に対する署名活動などの提案も出されました。