町長選26日告示 清潔・公正の町へ

 理事(当時)が官製談合防止法違反や加重収賄の容疑で逮捕・起訴され、懲戒免職処分になるなどの不祥事に揺れる宇治田原町の住民有志が1月4日、同26日告示、同31日投票で行われる同町長選挙で「住民が主人公の町政」を実現させようと、「宇治田原町政を刷新する会」(略称=「刷新の会」、共同代表=大平勲、本庄豊、山本弥素典)を結成しました。翌5日には、「宇治田原町政刷新をめざすアピール(案)」を発表しました。

 アピール(案)では、元理事が建設分野の担当から離れたあとも、「特命担当」として、道路事業や新市街地整備に当たらせていた西谷信夫町長の任命責任や監督責任を問うとともに、町に第三者委員会による疑惑の徹底調査と結果の報告を要求。

 さらに、西谷町長が、町民の意見を十分聞かずに防災面・利便性・財政面などで問題のある場所に新庁舎を建設したことや、高校生の通学補助を半額に削減し、学校統廃合を強引に進めようとしていることなどを批判。「清潔、公正、安心・安全、住民が主人公の町政」をめざすとして、アピール(案)への賛同を求めています。

 また、刷新に向けて▽新型コロナ感染症対策の強化・充実▽第三者委員会と協力し、官製談合・収賄事件の全容解明▽住民合意のない学校統廃合の白紙撤回▽「開発」優先のまちづくりの見直し▽高校生通学バス代全額補助復活―など5項目の提案も行っています。

 同会では今後、アピール(案)の賛同者を広く募り、5項目の提案を練り上げるとともに、賛同者の中から自選・他選を問わず、候補者を擁立する予定です。

「週刊京都民報」1月10日付より