総選挙勝利へ力発揮の時 京都革新懇定期総会 五十嵐氏「共闘が前進、政権交代が視野に」
京都革新懇の第42回定期総会が5月22日、オンラインで開かれ、▽悪政阻止の共同を政治革新の共同に発展させ野党連合政権を目指す▽コロナ危機克服の運動強化○来春の府知事選挙、京都市などの自治体への要求運動○2000人の組織建設▽「京都革新懇40年のあゆみ(仮称)」発行などを課題とする方針を採択しました。
代表世話人の森川明弁護士があいさつし、コロナ禍のもとで政府の不十分な対応に加え、消費税増税や高齢者医療費2倍化で、国民の貧困や格差がさらに拡大すると批判。「国民の命、暮らしを守るため政権交代をしなければならない。総選挙勝利に向け、市民と野党の共闘を強力にするため、革新懇が大きな力を発揮する時です」と述べました。また、来春の知事選に触れ、府民の暮らしを守るとりでとなるべき自治体が、大型開発を推進する国の出先機関となっているとして、府政転換の必要性を強調しました。
全国革新懇代表世話人の五十嵐仁・法政大学名誉教授が記念講演。五十嵐氏は、政府のコロナ対策の失敗や政治の腐敗と私物化、戦争法の下での日米共同声明の危険性など、破綻へ突き進む菅政権のもとで、政権交代が視野に入ってきたと指摘。「今の政権の下では国民の命も暮らしも守れない。野党共闘はジグザグだが前進しており、活路は共闘にある」と強調。40年を迎えた革新懇運動で、一点共闘での連帯が市民と野党の共闘に発展してきた歴史に触れ「要求実現とともに3つの共同目標(平和・民主主義・生活向上)を掲げてきた野党共闘の要、推進力として重要な役割がある」と指摘。「最大のコロナ対策は政権交代。声を上げ新しい政治を実現しよう」と呼びかけました。
討論では4人が発言。日本共産党府委員会の地坂拓晃書記長が、各地の「食プロ」を通じた若者たちの政治革新への願いや党への期待を報告。京建労の平山幸雄委員長は、建設アスベスト訴訟の最高裁での勝訴を報告するとともに、屋外工の切り捨ての不当性を述べ、引き続き企業責任追求へ支援を呼びかけました。
選出された役員は次の通り。代表世話人=森川明(再)▽事務局長=阪田正博(新)、事務局次長=小山孝夫(再)。