署名を木津川市の担当部長に手渡す、「南加茂台保育園の存続を求める会」のメンバー
検証に住民意見反映を

 木津川市の「南加茂(ながも)台保育園の存続を求める会」は6月9日、同保育園の存続を求める署名約2240人分を(紙で2121人分とネットで120人の賛同)、河井規子市長と森永重治教育長宛に提出しました。

 公立保育所の民営化、統廃合を進める同市の「公立保育所民営化等実施計画」では、同保育園を24年度で廃止する方針です。計画の見直しを求めて2月に住民らが同「会」を立ち上げ、取り組みを進めています。

 署名の要望項目は、▽木津川市立南加茂台保育園を存続する▽「公立保育所民営化等実施計画」の令和3年(21年)度検証期間において、地域住民や保育園保護者の意見・願いを反映する機会を設ける―ことの2点です。

 教育部長に署名を手渡した後、▽要望事項に対する市の見解▽検証を行う部署やスケジュール、検証機関の会議の公開の是非▽まちづくりの観点から保育園のあり方を見る視点など、事前に申し入れた9項目の質問を基に意見交換しました。

 検証手続きについて、市の担当者は、公立と民間の保育所利用者にアンケートを実施し、市の「子ども・子育て会議」で検証作業を行うと答え、要望していた地域住民の意見の反映については言及しませんでした。

 参加した会の世話人や呼びかけ人らは、南加茂台の高齢化が進むなか、多くの住民が活力あるまちづくりを願っており、保育園が必要という声が多数あると指摘。「保育ニーズや子どもの人数だけでなく、まちづくりの視点を持ってほしい」「検証結果をまとめる前に、市民意見を反映する機会を設けて」と要望しました。