“これ以上我慢できない”声上げる選挙にしよう 共産党・倉林参院議員と岡野・同志社大教授がトーク「おにぎりを握るように政治を語ろう!」
総選挙を前に、政治を身近に語り合おうと、日本共産党副委員長(ジェンダー平等委員会責任者)の倉林明子参院議員と同志社大学大学院の岡野八代教授のトーク企画「おにぎりを握るように政治を語ろう!」が9月22日、オンラインで開かれました。
同党府委員会とJCP京おんなサポーターズの共催で、たけやま彩子衆院近畿比例候補が、あいさつと決意を述べました。
思春期アドバイザーの、あかたちかこさんが司会を務め、新型コロナの対策を通して見えた安倍・菅政治の実態、命を守る政治や「ケアの倫理」が生きる社会などついて縦横に語り、自公政治を変えて新しい政治を展望しました。
岡野教授は、オリンピックの開催強行や陽性者の自宅放置など、現政権のコロナ対応について、「憲法を守らない国は、国民を犠牲にすることを示した」と指摘。コロナ禍が、とりわけ女性の貧困とケア労働の重要性を表面化させたことを強調し、「日々の生活が立ちゆかないのは政治のせい。“これ以上我慢できない”と声を上げなくては」と訴えました。
倉林議員はコロナ対応で、五輪の選手村を宿泊療養施設に転用するよう政府に提案したが、その切り替えの決断もできなかったことをあげ、「この政権を続けさせたら、守れる命も守れない」と危機感を共有しました。
ケア労働の価値に光を
看護、介護、保育など、人が生きていく上で重要なケア労働の価値をおとしめていることも、政治に原因がある、と話が進んだことを受けて倉林議員は、女性の国会議員比率が低く、「ジェンダーギャップ指数」が156カ国中120位と遅れた日本の現状が、女性の担い手が多いケア労働の分野の政策に光が当たらない要因だと紹介。総選挙で、希望が見える政治に変えようと呼びかけ、科学に基づく新型コロナウイルス対応、格差是正、ジェンダー平等など、野党が合意した共通政策を示し、「これを出発点に市民と一緒に政権をつくろう」と力を込めました。
岡野教授は、米騒動でもフランス革命でも、米やパンを求めて立ち上がったのは女性だったと述べ、「暮らし、命を守るために市民が立ち上がった。(次の選挙は)自分のための選挙にしよう」と呼びかけました。