「たけうち」倒産で西陣悪化続く
京都市が18日発表した、市内中小企業を対象にした経営動向実態調査(07年1―3月期)では、企業景気DI(※)は前期比1・3ポイント減の45・1でした。自動車・半導体の好調持続を背景に改善する業種がある一方で、呉服小売大手の「たけうち」や「愛染蔵」の倒産の影響で、伝統産業の西陣で低下が続いています。
800社(製造業374、非製造業426)を対象に調査し、503社(同242、同261)が回答しました。
西陣の企業景気DIは前期比マイナス5・2ポイントの20・7で、生産加工量・販売量DI、経常利益DIもともに低下し、「呉服業界大手のたけうちグループが倒産した影響が多大で、連鎖倒産する危険性の高い企業への取引を縮小」(上京区)、「昨年倒産した愛染蔵やたけうちの影響が大きくまったくの売上不振」(同)などの声が出されています。来期(07年4―6月期)見通しも、17・2とさらなる落ち込みを予想しています。
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※DIは、上昇と回答した企業の割合から、低下と回答した企業の割合を引いた数値で、50が基準。