初めてのママに離乳食や幼児食の作り方、食べ方を栄養士や調理員たちが伝える「まちのきゅうしょくしつ」が10年目を迎えることから、赤ちゃんやお母さんたちのベストショットを集めた写真展が11月14日、京都市下京区の梅小路公園大芝生ステージで開かれます。

 「まちのきゅうしょくしつ」は、保育園の現役と退職した栄養士や調理員、保育士ら30人でつくる「給食人サークル」が主催。離乳食作りが難しいと感じていたり、調理が苦手な夫妻に「食に関心を持ってほしい」と町の中に保育園のような「給食室」を作ろうと呼びかけ、2012年4月、中京区の三条会商店街の一角を借りてスタートしました。

 対象は0歳から1歳の乳児と家族。参加費は500円。毎週1回、京都市内の保育園や高齢者施設などで開いています。野菜をゆでただけのスープ、出汁を飲み干す赤ちゃんに驚くお母さん、離乳食作りが不得手な新米ママが野菜をゆでて包丁でつぶすだけの調理に感激するなど、作る喜び、食べる楽しみを広げてきました。

 参加者から続けて来たいとの要望に応え、小学校1、2年生を対象にした「親子クッキング」も13年から開催。豚まんや韓国の巻き寿司「キンパ」など、豊富なメニューが魅力で、家族で参加する常連さんもいます。「まちのきゅうしょくしつ」と合わせ、年間でのべ500人が利用しています。コロナ禍では、人数を減らしたり、動画のネット配信も検討中です。

「給食人サークル」の大谷玲子さん

 給食人サークルの大谷玲子代表は「お母さんも楽しめ、安心して子育てできる手助けになったらうれしい。食べる栄養だけでなく、心の栄養も必要だと思っています」と話しています。

 写真展は、14日(日)午前10時から午後1時。写真展では、家族の了解も得て約100枚を展示。ステージでは、キューバ音楽やアコーディオン演奏、手遊びなども行われる予定です。離乳食の作り方や活動を紹介した冊子『はじめてのマンマ』が配布されます。参加無料。

 問い合わせ✉machi_kyuu@yahoo.co.jp