1万人アリーナ、植物園開発 府大生「困る」/府大生有志がアンケート 「府は話し合いの場を」
府が「北山エリア整備基本計画」で京都市左京区の府立大学の体育館を1万人規模のアリーナに建て替える計画をめぐり、府立大学の学生でつくる「北山エリアを考える学生有志の会」は11月19日、アンケート結果を発表しました。植物園の規模の縮小やアリーナの建て替えについて「困る」と回答した学生が多数を占めました。
アンケートは9月24から今月14日までに学生126人が回答。同計画を知っているという113人のうち「あなたが困るものにチェックしてください」の項目で、「植物園の規模が縮小される」が80人(70・8%)、「1万人規模のアリーナに建て替えられる」が58人(51・3%)で過半数を超えました。
「アリーナ建て替えであなたが問題だと思うこと」の項目では、「耐震基準を満たしていない校舎の工事が後回しにされること」が78人(69%)、「学生の意見が反映されないまま計画が進んでいること」が67人(59・3%)、「クラブボックスが取り壊されること」が65人(57・5%)、「大学の規模以上のイベント施設が大学内に建てられること」が63人(55・8%)と上位を占めました。
記述式のアンケートでは、「学生に対して府は説明すべき」「大学の研究機関としての機能が失われる」「金目当ての計画は賛同できない」などの声が寄せられました。
「有志の会」の学生が同日会見し、「府が学生に対して、直接説明していないことに疑問や不安の声が上がっている。多くの学生が自分たちだけのことでなく、計画で示されている植物園の開発や将来の大学のあり方に不安を感じている。きちんと学生と話し合う場を作ってほしい」と述べました。