米軍関係者の行動制限徹底を 共産党府議団が知事に申し入れ/京丹後米軍基地でコロナ感染
日本共産党府議団は1月6日、京丹後市の米軍レーダー基地(経ケ岬通信所)に勤務する米軍関係者の2人が、新型コロナウイルスに感染したことが確認された(5日発表)ことを受け、西脇隆俊知事に対し、感染拡大防止などを求めて申し入れました。
申し入れでは、同基地では昨年7~8月に軍人・軍属のクラスター(集団感染)が発生したことなどを示し、「再び米軍基地で感染が発生したことに地元住民に衝撃が走り、感染拡大への不安が広がっている」と指摘。同米軍基地をめぐっては、レーダー不停波でドクターヘリによる救急搬送に遅れたが生じたことや発電機の騒音問題、土日の工事や交通事故などの約束違反が繰り返されてきたとし、「毅然とした態度で、米軍および日本政府に言うべきことを言い、府民に説明することが必要」としています。
そして、▽感染者の来日時期や感染経路、行動履歴や濃厚接触者などの事実関係を明らかにし、知事が府民に説明すること▽同基地の全ての米軍人・軍属、家族について検疫を実施し、地元労働者などに検査を行うこと▽感染拡大収束するまで行動制限を徹底すること▽日米地位協定の抜本改定を日米両政府に求め、基地撤去の態度表明を含む厳しい態度で臨むこと―などを求めています。
府「行動履歴、検査状況把握できていない」
総務部が対応し、感染者の詳細な行動履歴や検査状況などは把握できていないと回答。府議団は詳細な事実関係をつかみ、府民に公表し、感染防止対策を徹底するよう求めました。