南丹市議選(1月30日告示、2月6日投票)での3議席獲得に向け、日本共産党口丹地区委員会は16日、同市内で決起集会を開き、麻田やすよし(71)=現職=、小林つよき(67)、河野ケースケ(58)=以上、新人=の予定候補3氏が決意表明しました。倉林明子副委員長・参院議員が、市議選とともに夏の参院選での勝利を訴えました。

 苗村活代地区委員長は、市議選では定数2減のもと2~3人はみ出しが予想される「大激戦」になると強調。コロナ禍で住民生活が苦しくなるもと、「住民に寄り添い、願いを実現する共産党3議席がどうしても必要です」と訴えました。

検査拡充一貫して要求■野村健議員の遺志引き継ぐ■住民の声届ける架け橋に

 麻田氏は、この4年間で住民の願いに応えて通学路の市道拡幅を実現したと報告。コロナ対策ではPCR検査拡大を一貫して求めるとともに、住民要望を受けて京都中部総合医療センターにオンライン面会の実施を要請し、実現できたことを紹介。

農産物の地産地消やジェンダー平等の推進などを挙げ、「まだ課題があり、引き続き住民の声を届けるため議会に送り出してほしい」と述べました。

 小林氏は、昨年末に亡くなった野村健市議の「遺志を引き継いでいきたい」と立候補を決意したと強調。コロナ禍での医療・検査体制の拡充、住民や事業者への支援拡充の必要性を訴えました。また、水道料金やゴミ袋代、介護保険利用料の引き下げなど住民負担軽減への意欲を語り、「コロナ禍で大変な暮らしを応援し、負担を軽くすることに取り組みたい」と述べました。

 河野氏は、同市美山町で暮らす中で、市中心部よりも激しい人口減少や高齢化の進行などを通じて「社会の矛盾」を実感してきたと強調。「自治体は住民(生活)の砦となるべき。行政との懸け橋となって住民の要望を届け、ともに運動していくことが市議の役割だと思っている。その視点で頑張りたい」と力を込めました。

 倉林議員は、コロナ禍のもと市議選を始め、4月の府知事選と南丹市長選、夏の参院選と選挙戦が続くと指摘し、「コロナ禍で住民の暮らしを守り抜くためのたたかいで、日本共産党の頑張りどきだ」と訴えました。

 国政報告として国のコロナ対策について、感染者の早期発見のための検査体制は未だに不十分であるとともに、隔離・保護のための宿泊療養施設の確保は前菅政権と同水準に留まると指摘し、「本気で住民の命を守る体制をつくるため市民と野党の共同を土台に頑張る。市議選でも命を守る体制の実現へ」と述べました。

 また、岸田政権が敵基地攻撃能力の保有に言及している問題について、保有には9条改憲が必要なため、夏の参院選が重要な局面になると強調し、「9条改憲の攻撃に絶対に負けるわけにはいかない。市議選で3議席確保、政権交代の足がかりにする参院選へ、全力で頑張っていきたい」と述べました。