来年2月に予定される京都市長選挙に弁護士の中村和雄さん(52)が8日、立候補を表明しました。同日、京都市内のホテルで推薦人らとともに会見し、「犯罪・不祥事をめぐる市役所の問題は深刻。多くの市民と一緒に市政を変えたい」と訴えました。中村さんは元京都弁護士会副会長で、現在日弁連労働法制委員や市民ウォッチャー・京都幹事を務めています。
 会見で中村さんは、22年間の弁護士活動や「市民ウオッチャー・京都」での10年間の調査・監視活動などを通じて、社会的弱者を支える政治の必要性や市職員の犯罪・不祥事をめぐる市役所内部の問題の深刻さを実感したとのべ、「このままでは京都市が大変なことになると危機感を感じ、次の京都市長になりたいと決意しました。今の市政を変えたいと願う職員、市民と手を携えて活動を開始したいと思います。多くの市民に一緒に市政変える活動に参加することを呼びかけたい」と訴えました。
 推薦人の川中宏弁護士は、「弁護士としての力量、行動力、人間性の豊かさに敬意を払ってきました。中村さんの『京都市長になりたい』との決意に感動し、推薦に名を連ねました。働き盛りの52歳、大いに期待できる人です」とのべました。
【略歴】なかむら・かずお 弁護士(市民共同法律事務所)。1954年、千葉県生まれ。東北大学法学部卒。85年、京都弁護士会入会。京都弁護士会副会長を歴任。現在、日弁連労働法制委員、自由法曹団幹事、日本労働弁護団常任幹事、市民ウオッチャー・京都幹事(京都市職員不祥事究明プロジェクト主任)。著書に、「21世紀弁護士論」(共著)、「水俣病裁判」(共著)。京都市北区在住。
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 会見には、川中氏のほか、池添素(らく相談室主宰)、甲斐道太郎(大阪市立大学名誉教授)、河村さやか(へいわ屋主宰)、信ケ原雅文(だん王法林寺住職)、山浩一(弁護士)の推薦人各氏が同席しました。その他の推薦人は、片岡曻(京都大学名誉教授)、佐伯幸雄(同志社教会牧師)、尾藤廣喜(弁護士)、古川美和(弁護士)、脇田滋(龍谷大学教授)の各氏です。