人間の幸せを守る仕事の大切さ痛感 近藤忠孝氏が講演
立命館大学衣笠キャンパス(京都市北区)で同大学の民青同盟による講演会『たたかう弁護士~イタイイタイ病訴訟を闘って~』が10日に開催され、イタイイタイ病裁判の弁護団副団長をしていた近藤忠孝弁護士(日本共産党元参議院議員)が講演しました。弁護士を目指す同大の学生や近藤氏が出演した「その時歴史が動いた」の放送を見た新入生ら20人が参加しました。
講演会では最初に近藤氏が出演したNHKの「その時歴史が動いた」のビデオが上映され、公害で大企業相手に勝訴した先例が全くない中で、患者とともに闘い、勝訴した弁護士たちの活躍を鑑賞しました。
続いて近藤氏が講演し、「言葉にならない患者の苦しみを自分たちのものにして裁判所にわからせようと、弁護団が手分けして患者と打ち合わせた。私たちはこの仕事をしながら、人間のごく平凡でささやかな幸せを守る、これに勝る仕事はない、もっとも大事な仕事だと痛感した」と語りました。(山手四郎)