阪急桂駅前での「まちかどミーティング」で訴える、たけやま候補
教育問題をテーマにした街頭タウンミーティングで話す、たけやま候補(12日、京都市南区)

平和・暮らし 願い届ける議席必ず

 「物価高騰から生活となりわいを守って」「外交努力による平和を」—日本共産党の、たけやまさいこ京都選挙区(改選数2)予定候補は連日、京都府内を駆け巡り、「託された願いを実現するため、必ず国会に駆け上がる」と力を込めて訴えています。

 「物価は上がるのに、年金は下がる。秋からは医療費も倍になる。安心して暮らしたい」。阪急桂駅西口(京都市西京区)での「まちかどミーティング」(9日)で、年金額を0・4%減額する改定通知書を手にした女性が訴えました。

 白梅町(同北区)では保育士が、国のケア労働者の賃上げが実態にそぐわないと批判し、「保育士の賃上げ額は時給換算にして65円。京都市では民間園への予算カットで保育士同士なら家計は70~80万円の年収減となる」と窮状を告発しました。

 たけやま候補は、タマネギ1つが200円に値上がりし、電気やガス代も3~4割の負担増という異常な物価高による暮らしの悲鳴に共感。賃金は上がらず、年金が下がる貧しい年金制度に変えたのは自・公政治の責任だとのべ、「消費税5%への減税。中小企業支援とセットで時給1500円に、すべてのケア労働者の賃上げを国会に行って進めたい」と表明しました。

 ウクライナ侵略の危機を利用して、自民党と公明党、日本維新の会が日米同盟の「抑止力強化」、軍事費増額を主張。憲法9条改憲の動きにも不安の声が寄せられます。

政治カフェで話し合う、たけやま候補(10日、京都市左京区)

 政党を問わず、政治家や候補者と膝をつき合わせて話す機会を設けている市民グループの「くらしと政治カフェ」でも、「日本も戦争に向かっているようで怖い。どうしたらいいのか不安」「9条で守れるのかという人へのアプローチの工夫が必要」などの意見が出されました。

 自身の2人の子どもとウクライナの惨状を重ねて、「どうすれば戦争を止めることができるかと多くの人が憂いている」と応じた、たけやまさんは、「軍事対軍事」で止めることができないのは確かだと指摘し、「ロシアは、国連憲章を守れ」との国際世論を大きくすることが重要だと述べました。

 その上で、憲法9条をいかす日本共産党の「外交ビジョン」にふれ、ASEAN(東南アジア諸国連合)で実践されている対話による平和の枠組みを東アジア規模に広げる構想を紹介すると、「実際に行われている話し合いの情報を知らせてもらうと安心できる」との感想も出ました。

 たけやまさんの政治の原点は、「戦争をなくす」こと。被爆者から「核兵器を肯定する国会にしないで」と言われ、94歳の戦争体験者から「9条はどんなことがあっても守って」と託された願いを胸に、「改憲勢力には負けられない。3年前、倉林明子さんの再選が安倍元首相の改憲をストップさせる力になったように、今度は私の勝利で岸田首相の改憲を止めたい」と強調しています。

 子育て・教育への経済的負担があまりにも大きい問題も切実です。街頭での対話宣伝(タウンミーティング)では、「教育費が高すぎる。生活は、いっぱい、いっぱい。何とかしてほしい」(高校生と大学生の子どもの母親)、「私学に進学すると親に迷惑をかけると思うと、経済力が進路にも影響する」(高校生)、「奨学金を借りたが、学生時代はバイトに明け暮れ、卒業後はその返済が始まる。無償化は魅力」(大学卒業生の母親)との声が相次ぎ、「子育ては罰ゲームのよう」との嘆きもありました。

 たけやまさんは、岸田政権が進めようとする「GDP比2%以上」の大軍拡は、参院選の争点の一つだと指摘し、これと対比して、日本共産党の「やさしく強い経済」の提案にふれます。

 各国のGDP比に占める教育予算の割合を比較した表を示して、日本の現状を視覚化。新たに軍拡に必要となる5、6兆円を教育予算に換算した場合、専門学校・大学院まで無償にできると指摘し、党の経済提案では、給食費無償化、大学の入学金の廃止と学費を半額にすることを紹介しています。

 北区の演説会で応援に立った助産師の馬場信子さんは、政府の無策で日本が子育てしにくい国になっている現状を指摘。パートナーの出身国スペインは、医療費は無料、4年大学の授業料は100万円もかからないとのべ、「日本より平均年収は低いが、社会にお金が回っている。これは政治家のやる気の問題。いま市民に寄り添ってくれるのは日本共産党」と支援を呼びかけました。

 長岡京市議として17年、「一人のつぶやきから政治を前に動かす」を政治信条に、中学校給食など要求実現に力を尽くしてきた、たけやまさん。「今度は、この力を国会で発揮したい」と気迫を込めます。

共産党府委員会の憲法宣伝で市民と対話(10日)
南区演説会で穀田恵二国対委員長(左)、大門みきし参院議員・比例候補(右)とそろって訴え(12日)