ねつ造の背景にプロフェッショナリズムの揺らぎ 放送フォーラム
京都の地域放送局のあり方を市民とともに考える、「第20回放送フォーラムイン京都」(主催・民放労連京都放送労働組合、日本放送労働組合京都分会)が6日、京都市上京区のNHK放送局で行われ両放送局職員や市民ら約50人が参加しました。
情報番組「発掘!あるある大事典Ⅱ」のねつ造が問題となった関西テレビの「関西テレビ再生委員会」委員を務める音好弘上智大学助教授が記念講演。音氏は、ねつ造の背景について、「1ディレクターの『視聴率至上主義』というより、現場の放送人のプロフェッショナリズムが揺らいでいることが最大の理由」とのべ、発覚以前から問題点を指摘する意見が寄せられていたにもかかわらず、制作現場に耳を傾ける姿勢、仕組みがなかったことを指摘しました。また、番組制作の東京一極集中が進む中で、コンテンツとしての「京都」の可能性に触れ、「関西テレビももう一度『関西発』の番組を考えてほしいと思っている。今、地元発が何なのかが問い直されている」と話しました。
NHK番組「関西もっといい旅」、KBS番組「目で聴くテレビ」をそれぞれ視聴し、意見交換しました。