第62回定期総会であいさつする久保田会長(5月28日、京都市内)

 京都府商工団体連合会の第62回定期総会が5月28日、京都市中京区の京都アスニーで開かれ、▽コロナ禍と物価高騰から中小業者を守る支援制度の拡充▽消費税減税とインボイス実施中止▽健康保険証とマイナンバーカードの一体化強制に反対▽憲法と平和、民主主義を守る活動―などを柱とする方針案を採択しました。

 久保田憲一会長があいさつし、コロナ禍の下での活動と教訓をまとめるとともに、民商運動の発展に向け「道理・団結・共同」を貫き、共同を広げて中小業者の生きる道を切り開こうと呼びかけました。

 討論では7人が発言。与謝民商からは、インボイス中止・延期を求める議会請願を行い、町議会で意見書採択を実現した運動、中京民商からは経営セミナー開催や70周年の冊子作りで交流を深めた活動、所得税法56条の撤廃を求める業者婦人のたたかいなどが報告・交流されました。
 
 また、消費税の二重取りとなる仕入税額控除否認をただし、公正な税制・税務行政を求める「今西税金裁判」を闘ってきた今西和政さんが、昨年8月に税務署から納税義務消滅の通知が届いたことで、21年間の裁判闘争が終結したと報告。「正確な帳簿と保存、組織の支えがあってこそだ」と述べ、拍手が送られました。

 来賓として京都総評の梶川憲議長、全京都企業組合連合会の大島喜好会長、日本共産党の迫祐仁府議があいさつ。インボイス中止の共闘と賃上げの必要性、来年2月の京都市長選挙で市政転換の重要性が語られました。

 選出された役員は以下の通り(敬称略)。会長=久保田憲一▽副会長=源進一、松家幸浩、山内敬夫、国府久雄▽事務局長=小原義弘(いずれも再)