22歳の過労死 両親が提訴
綾部市のトステム綾部株式会社で01年、当時22歳の社員だった故中田衛一氏が長時間労働により過労死させられたとして、福知山市に住む同氏の父・中田正義氏と母・弘美さんが12日、同社に損害賠償を求める訴えを京都地裁福知山支部に起こしました。
事件は、衛一氏が昼夜勤の勤務を継続し、▽残業100時間を超える長時間労働▽空調不十分などの職場環境▽ノルマの達成―などの過酷な労働を強いられ、夜勤を終えて自宅で就寝中に急性心停止により、死亡しました。両親は福知山労基署に労災申請をしましたが、認められず、現在、労働保険審査会に再審査請求中です。
原告は、被告に労働契約上の安全配慮義務違反の過失があると指摘し、1億1000万円余の損害賠償を求めています。