住民運動の底力に確信を これでいいのか京都ネットが結成4周年交流会 京のまち壊し「新しいステージに」
京都市内のまちづくりに関わる住民団体の連絡会「これでいいのか京都ネット」が結成4周年を迎え、9月9日、市内で記念交流会を開催しました。
同ネットは2019年9月、ホテル・民泊ラッシュによる市内のまちこわしで、住民が追い出されているもと、各住民団体が集まって「京都を守ろう」と発足。まちづくり運動の交流や学習会、宣伝を積み重ねてきました。
この日、弁護士の中島晃さんが基調報告。住民運動と世論で、北陸新幹線の延伸計画が予定通り進んでいないことなどを紹介し、「運動が底力を発揮していることに、確信を持とう」と呼びかけました。
その上で、市が3月に、山科区や伏見区などの市内周辺部で高さ制限を撤廃し、タワーマンションを呼び込もうとしていることなどを上げ、「まちこわしが新しいステージに入った」と告発。「これにストップをかけ、京都の未来を切り開く、その原動力は住民運動だ」と訴えました。
建築協定で約20年間、中低層の街並みを維持してきた「姉小路界隈を考える会」をはじめ、左京区の聖護院門跡前でのマンション計画の見直しを求める「聖護院・黒谷の景観を守る会」、「北陸新幹線延伸計画の環境アセスの一旦停止を求める会」など7団体が発言し、交流しました。