看護師、ケア労働者の賃上げと増員を訴える参加者(11月16日、阪急大宮駅前)

 看護師やケア労働者の増員、賃上げなどを求める「秋のナースウェーブ」(労働組合などでつくる『ひろがれ看護のこころ連絡会』主催)の街頭宣伝が11月16日、京都市下京区の阪急大宮駅前で行われました。府内各地の看護師や医師らがスピーチし、看護師やケア労働者を増やし、医療・社会保障の拡充を訴えました。

 スピーチで、京都民医連中央病院の中川洋寿副院長は、医療現場の長時間過密労働で、医師、看護師不足が常態化しているとし、「社会全体で高齢化が進む中で、ケア労働者や医師を増やしていくことは緊急の課題。衆院選が終わり、『103万円の壁』が話題になっています。数年前にはできなかったことが与党が少数になり、変化が起こっている。医師・看護師を増やす政策へ転換させよう」と呼びかけました。

 京都市立病院の看護師は、コロナ禍でのひっ迫した医療体制などの実態を語り、「慢性的に人手不足が続いているのに、賃上げが進んでいない。ケア労働者の賃上げへ、署名のご協力をお願いします」と訴えました。

 参加した看護学生は、「実習中はバイトに入れず、交通費も自分で払わなければなりません。学費が高く奨学金を借りているけれど、将来返せるのか不安」と語り、高等教育の無償化実現を訴えました。

 参加者が看護師増員などを訴えるプラカードを掲げ、署名を呼びかけると、次々と署名が集まりました。