安田監督の地元・城陽市で凱旋上映 『侍タイムスリッパー』1200人が来場

日本アカデミー賞の優秀作品賞、優秀監督賞など7部門に輝いた城陽市の安田淳一監督の『侍タイムスリッパー』が3月8日、監督の地元・城陽市の文化パルク城陽で2回上映され、1回目が614人、2回目が560人、計1174人が鑑賞しました。
初回上映の開場午前10時には約50人の行列が出来たほか、最寄りの近鉄寺田駅で下車した乗客が先を争って会場に向かう様子が見られるなどの盛況ぶり。上映開始と同時に拍手が起き、会場は終始笑いに包まれます。終映とともに再び拍手が起きました。
舞台あいさつで、安田監督、製作の助監督で映画の中でも助監督・山本優子役を務めた沙倉ゆうのさん、劇中劇「心配無用ノ介」の主演・錦京太郎役を務めた田村ツトムさんが登場。安田監督は、1回で600人を超える参加はこれまでの国内最多であると指摘。日本アカデミー賞の受賞や、作品が21日からアマゾンプライムビデオやJ:COMSTREAMで配信されることなどを報告しました。
主演の山口馬木也さん、来年のNHK大河に出演決定
さらに、『侍タイムスリッパー』効果で、主演の山口馬木也さんが、来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」で柴田勝家役に抜擢されたほか、田村さんも、主演する「心配無用ノ介」がBSでの放送が決まり(来年1月から)、松竹新喜劇(「松竹創業130周年 春だ!笑いだ!松竹新喜劇 陽春公演」4月19日~27日、大阪松竹座)への出演も決定したことなども紹介しました。
会場最前列には、〝おっかけ〟のメンバーが集結。城陽市外からの参加者のほか、安田監督の親戚や知人らも多数参加しました。
チラシを見て生駒市から参加したという赤垣光則さん(64)は「様々な映画のオマージュが散らばめられているのが魅力。それぞれの時代に生きる者の次世代の人々への責任といった作品のメッセージも感じられました」と語ります。
監督の親戚の岩見知子さん(81)は監督の少年時代の思い出を振り返ります。「中学生のときに乳母車を使って動画の撮影などをやっていましたが、本当に映画監督になって皆さんに見てもらえる映画を作ったことに驚いています」。高校時代の同級生・中島正彦さん(57)は、「高校卒業後、安田監督と一緒に映画をつくりました。監督が主演のカーもので、今の映画をつくっているとテレビで知って参加しました。監督に会えて懐かしかった」と話していました。
