原発ゼロ社会の実現目指し 京丹後市のキンカン行動600回に/政府の「原発回帰」に抗議
東京電力福島第1原発事故を受け、毎週金曜日に街頭で「原発ゼロ社会」の実現を訴えてきた、京丹後市でのキンカン行動が3月7日、600回目を迎えました。参加者は、横断幕やプラスターを手に力強くアピールしました。
キンカン行動は2012年3月から、東京の首相官邸前で始まり、全国に広がりました(官邸前は21年3月末で休止)。京丹後市での行動は12年8月24日からJA京都峰山支店前で始まり、「原発ゼロの実現まで行動しようと」と継続して取り組まれています。
7日の行動には10人以上が参加し、「原発ゼロ!再稼働ストップ!」と書かれた横断幕を掲げ、アピール。参加者が次々とマイクを握り、「大地震で原発事故が起きれば、大変な事態になる。福島を忘れない」「地震国の日本に原発はいらない」と訴えました。
また、政府が第7次エネルギー基本計画で新増設を含む「原発回帰」へと大きく転換したことを批判し、原発ゼロを求めて声を上げ続けていこうと力を込めました。JA前を通行する自動車からは、クラクションを鳴らして激励する様子も見られました。
宣伝後には、行動を呼びかけている「原発ゼロをめざす丹後ネットワーク」の総会が開かれ、引き続き「原発ゼロ、再稼働を許さない」ための取り組みに奮闘する決意を固め合いました。フリーライターの守田敏也さんが、記念講演を行いました。
同ネット共同代表の藤原利昭さんは、「政府が原発推進へ大きく舵を切るもと、もっと街頭に出て原発ゼロへの発信を強めていきたい。日々の宣伝では、特に中高校生の反応が良く、『横断幕を僕も持ってもいいですか』と声をかけてくれることもあり、取り組みを続けるうえでの希望にもなっている」と話しています。