大輪の朝顔、花盛り
京都府立植物園は午前6時半から特別に開園して「朝顔展」を開催しています。涼しい早朝からたくさんの朝顔愛好家が訪れ、見事に咲かせている大輪の朝顔に見とれていました。主催は京都朝顔半日会と府立植物園で、南入り口の近くのクスノキ並木道には鉢に栽培された見事な朝顔が並べられ、京の夏の朝の涼やかな風情をかもしだしています。
江戸時代からの伝統を保った種を受け継いで栽培され展示されている朝顔展には、培養土づくりから種の巻き方、水、肥料、植え替えに摘芯など手塩にかけた白、ピンク、白に紫文様の朝顔など約200種類が展示されています。
大輪朝顔は青葉種と黄葉種が栽培されており花径が20センチ以上にもなる巨大輪を咲かせる青斑入蝉葉種(アオフセミバシュ)もたくさん展示され、少し背が低く花の色と模様の鮮明さと緑の葉との対照的な美しさを尊ぶ黄蝉葉種、黄斑入蝉葉種など、1鉢に1輪から2輪3輪ほどの花を咲かせる「盆養作り」は端麗な花がこころ和ませてくれます。
7月31日まで連日早朝6時半から観覧できます。花が一番大きくなる時刻は8時から9時ごろまでで、10時頃からは明日ひらくツボミのために花を摘み取ってしまいます。(仲野良典)