「知ってますか 宇宙を舞台にした核戦争準備が進行中」と題した学習会が3日、京都市北区の立命館大学国際平和ミュージアムで開かれました。英国リーズ市立大学のデイブ・ウエッブ教授が講演(通訳=藤岡惇立命館大学教授)し、米軍が全世界から宇宙にまで軍事偵察衛星やミサイル防衛基地を配備し、制空権ならぬ制宇宙権を握ろうとしていると指摘しました。
 京都反核ネット、平和友の会と戦争展実行委員会が主催したもので、市民や留学生、日本人学生ら40人が参加しました。
 ウエッブ氏は米国の宇宙産業は宇宙兵器の開発や宇宙配備用原子炉の開発に着手し、これに対して米国に対抗する国は、核弾頭ミサイルで応射する戦法を取っていくことが予測され、宇宙での軍拡が宇宙での核戦場化を招く恐れがあると警告。既に制定されている「宇宙条約」で配備禁止の大量破壊兵器を、あらゆる兵器にまで対象拡大するよう要求するなど、「宇宙を平和な空間とするため努力が求められている」と訴えました。