伏見・酒蔵など近代産業遺産群に認定へ
18日、経済産業省は地域の新たな観光資源として、今秋「近代産業遺産群」に認定するリストを初めてまとめました。幕末から戦前にかけて各地につくられた産業遺産を掘り起こしての選定で、全国46都道府県にまたがる33群、300カ所以上の個別遺産で構成されています。京都からは琵琶湖疏水を中心とした産業遺産群(琵琶湖疏水、蹴上発電所、島津操業記念館)と灘・伏見醸造業関連産業群(伏見区の松本酒造酒蔵、神戸市の白鶴酒造資料館)の2つ。
写真は伏見区の大正時代に開削された新高瀬川沿いにある松本酒造。1791年(寛政3年)東山で創業し、大正11年に伏見の現在地に移り製造工場を増設して今日に至ります。灘と並ぶ伏見の醸造酒は、清らかで豊かな水と京の洗練された酒造技術で醸し出された一級品として親しまれています。(仲野良典)