「ようすけ君の夢」本づくりを語る 伏見戦争展
「2007年平和のための伏見戦争展」(実行委員会主催、井川定雄事務局)が8日、伏見藤森神社近くのそうぞう館でありました。「原爆と人間展」(原水爆被害者団協作製)と原爆を題材とした絵本の原画などが展示されました。
絵本『ようすけ君の夢』は被爆者と佛教大学社会学部社会福祉学科ゼミの学生たちが文章を書き、京都精華大学卒業生と現役学生が絵を描いて作った絵本。小学生から大人まで感動をよんでいます。講演は、関わった学生4人がそれぞれ制作した当時の思いなどを語りました。学生らは被爆60年の2005年に佛大で初めて「原爆展」が社会福祉学部主催で開催されたことや、戦争の被害だけでなく、日本が行ってきた加害の側面、イラクをはじめとする現代の戦争を知り、平和を考え、何をなすべきか考えたことなどをのべました。また、絵本づくりのきっかけは実在の被爆者の衝撃的な話だったとのべました。
反核医師の会の三宅成恒さん(城南診療所所長)が「核兵器廃絶のために」と題しての講演。原爆症認定訴訟で被爆者診療と聞き取り調査などから、事実に即した科学的な医師意見書を裁判所へ提出、弁護団や多くの国民的な運動により、全国6つすべての訴訟で原告勝利を勝ち取ってきたことをのべました。(仲野良典)