よみがえる映画「祇園祭」 10、11月に一般公開
京都文化博物館(京都市中京区)は14日、蜷川府政時代の1968年に府が出資して制作された「祇園祭」(原作・西口克己、監督・山内鉄也)のフィルムを復元したと発表しました。
10月と11月に一般公開されます。
映画「祇園祭」は府政100年事業として、蜷川虎三知事が支援し、府民の募金などで制作されました。本物の鉾を使い、中村錦之助や三船敏郎、岩下志麻ら当時のスターが出演するとともに、市民もエキストラで多く出演しました。応仁の乱後、京の町衆が祇園祭を再興させる姿を描いた壮大な作品として、全国で話題を呼びました。
同博物館が保管してきた上映用プリントの退色が目立ち、劣化が進行したためフィルムの復元保存に詳しい大阪芸術大の太田米男教授が復元に着手し、山内監督や井川徳道・美術監督らが色彩や画調を監修して、原盤から新たなフィルムをつくりました。
上映会の日程は次の通りです。
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10月13日(土)午後1時半、同5時、同博物館(TEL075・222・0888)。
11月11日(日)午前11時、午後4時、祇園会館(東山区)。午後2時15分から山内監督らのフォーラムがあります。
問い合わせは、京都映画クラブ、TEL075・882・1851。