通学圏改変「学校間格差広がる」
京都府・市両教委が京都市・乙訓地域の公立高校の通通学圏拡大、選抜方法の改変案を発表した(7月)ことにたいし、保護者や市民でつくる「東通学圏中学・高校交流集会実行委員会」は21日、京都市左京区で、「高校入試制度と通学圏を考えるつどい」を開きました。
府立高教組の佐野幸良副委員長は、通学圏が1つに拡大され、高校を指定して志願する入試制度に変わった山城通学圏で、不合格者の増加、高校間格差の拡大が生じていることを指摘。京都市・乙訓地域の制度改変で、実質全地域から高校を指定して志願できる枠が拡大されれば、山城通学圏のような学校間格差が広がる可能性があると強調しました。
京都市内の高校教師は、「通学圏が広くなれば、今以上に公立高校同士で、生徒を集めるための特色づくりが競わされるのではないか」とのべました。
中学2年生の子を持つ母親は、「通学圏が広がることで多くの学校からどう選べばいいのか不安。子どものための制度改革なのか、疑問に思う」と話しました。