嵐山紅葉祭 秋深まる嵐山渡月橋付近は観光客でいっぱいの中、11日に嵐山紅葉祭が開催され往時の着飾った衣装などでの船遊びが繰り広げられて観光客の目を楽しませました。華やかに染まる紅葉をバックに10人ほどで琴を演奏する箏曲小督(コゴウ)船、嵯峨大念仏狂言を披露する狂言船(接岸)、管弦でしのぶ艶やかな平安衣装の平和管弦船、日本今様調舞楽会が舞う今様船、風流扇流しの車折(クルマザキ)芸能神社船、古笛尺八吹奏の天竜寺船、舞楽奉納の野宮船や京楓流いけばな船や東映太秦映画村からの水戸黄門や茶々姫が乗る映画船などの船が出て船遊びを展開しました。
 この行事は嵐山小倉山の紅葉の優雅さを讃え、また地元守護神である蔵王権現に感謝する祭。戦後1947年に嵯峨風土研究会が中心になって始められ、現在は嵐山保勝会の主催で第61回目となります。11日は天候が今ひとつで時折小雨がぱらつきましたが、雅楽や琴、尺八などの船上での演奏や舞などに大勢の観光客が岸辺などから鑑賞しました。(仲野良典)