天台宗の鈴聲山真正極楽寺(通称は真如堂、京都市左京区)の境内は、深紅に燃える紅葉で絶景です。984年(永観2年)に戒算(かいさん)上人が比叡山の常行堂にあった阿弥陀如来像を移して開山したとされてる寺院で、法華経巻物(国宝)や真如堂縁起(重文)など寺宝も多いお寺です。山門から本堂、三重の塔、鐘楼堂などが見事に紅葉に覆われ、「ウワッここがきれい」や「真っ赤で燃えてるよう」などと感嘆のこえがアチコチから聞こえ、写真に収めていました。12月になると黄金色の楓、銀杏と深紅の紅葉が落葉して一面に絨毯を敷き詰めたような色とりどりの境内も格別な味わいがあります。(仲野良典)
散らねどもかねてぞ惜しきもみぢ葉は 今を限りの色と見つれば (よみ人しらず)