08春闘、伏見デモ 京都総評が呼び掛けた08春闘勝利を勝ち取る総行動が3月5日に府下の地区労・地労協で取り組まれました。今年は例年になく各単産労組も積極的に地区労と運動を進めようと提起され「地域からワーキングプアをなくそう」「格差と貧困をなくし安心して暮らせる地域をつくろう」など国民的課題と結びついたたたかいを進めています。
 伏見地区労では京都総評の呼び掛けに呼応して、5日早朝から鉄道各駅頭12カ所での宣伝、3コースでの昼デモ、ハローワークでのアンケート、労働基準監督署への申し入れや加盟単産職場訪問や未加盟労組の共同行動参加の呼び掛けなどの労組訪問などを展開しました。
 伏見中央コースの昼休みの短時間デモには35人が参加し、区役所から大手筋を周回し「働く者の暮らしを守ろう」「働くルールを確立しよう」「国保、介護保険の負担軽減」「イージス艦事故の真相を明らかにせよ」などシュプレヒコールしながら元気いっぱいに行進しました。監督署への申し入れには伏見、宇治久世、相楽、綴喜の地区労、地労協も参加し、監督署側は署長、次長など3役が応対。伏見管内で労働災害が府下の3分の1も占めている事態は一向に減らない、雇い止め、不払い残業、3月1日から施行された労働契約法についても就業規則すら見せない事業所など、率直な要望や意見交流がされました。
 ハローワーク来訪者への「失業を防ぎ、雇用と暮らしを守るアンケート」での聞き取りでは、紹介はあるものの労働条件が厳しいとの声が多く寄せられました。「切実に求められているものは?」という設問には、「仕事・再就職先の確保」がダントツ多く、次いで「住民税など税金の免除基準の緩和」など。「どの条件が希望と合いませんか?」では「職種」や「賃金」など求職者の切実な実態が浮き彫りされました。(仲野良典)